福祉の現場で働く人たち・実録編(8)

このシリーズでは過去に取り上げた職種や、関連する職種の中から一つの職種をピックアップし、実際にどのように働いているかを実録形式でご紹介していきます。

 

※過去記事

福祉の現場で働く人たち

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今回は子どもの福祉に深く関わる「児童指導員」。

当事者以外にはちょっとなじみの薄いお仕事ですが……どんなふうに働いているんでしょうか?

 

 

登場人物のプロフィール

児童指導員のイメージイラスト。ペットボトルのジュースを持ったリス。

 

現在の勤務先:児童発達支援と放課後デイサービスを併設した多機能事業所

職種:児童指導員(※保育士、幼稚園教諭免許あり)

経歴:大学卒業後に保育園で5年勤めた後、今の事業所に転職して3年目です

 

※「児童指導員」は任用資格(その仕事に就くために必要な資格や学歴、職歴・実務経験のこと)のため、一定の条件を満たした人が児童指導員を配置する事業所に配属している間のみ「児童指導員」と名乗ることができます。

【児童指導員の任用資格を得られる条件】

・大学(短大を除く)や大学院において、社会福祉学・心理学・教育学・社会学のいずれかを専修する学科や研究科を修了している

・社会福祉士か精神保健福祉士の資格を持っている

・幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校(小中一貫校)、高校、中等教育学校(中高一貫校)のいずれかの教諭の免許状を持っている

・児童福祉施設で2年以上(最終学歴が中卒の場合は3年以上)の実務経験がある

 

 

現在の勤務体系

8:30~18:00

事業所自体の休業日は年末年始とお盆。

職員の休みは月8~10日です。

 

1日の流れ

……の前に、児童発達支援(児発)と放課後デイサービス(放デイ)の違いについて。

どちらも障害があるお子さんたちがそれぞれの障害に応じた療育を受けるための施設ですが、

児発→就学前のお子さん

放デイ→小学生から高校生(必要に応じて20歳まで)

を対象にしています。

平日は主に午前が児発、午後が放デイですが、学校がお休みの日は一緒に活動を行います。

今回ご紹介するのは平日のスケジュールです。

 

8:00 出社、朝のミーティング

8:30 児発の準備/お迎え

送迎担当のスタッフがお子さんをお迎えに行っている間に、他のスタッフがこの日療育に使う道具の準備をします。

他の事業所のことはあまりよく知らないのですが、当事業所ではその日送迎を担当したスタッフは、療育のサポートかデスクワークになることが多いです。

やってみて分かったことですが、人様のお子さんをお預かりして車の運転をするのは結構神経を使うんですよね。

確かにこの状態でメインで入ったら疲れるだろうな……と思います。

9:00 児発の療育開始

お絵かきや知育玩具、積み木などの指先を使う遊び、リズム運動、散歩、お歌などのプログラムを行います。

とはいっても、プログラムに参加する気分じゃないお子さんも当然いますので、そういうお子さんはスタッフと一緒に本を読んだり、他のお子さんが歌ったり踊ったりしている様子を眺めたりしています。

「自分が参加するよりも見てるほうが好き」っていう方、大人でもいますよね。

12:00 昼食の見守り

お昼ご飯は各家庭で準備していただきます。

13:00 療育終了、お送り/後片付け

13:30~ お昼休憩

14:30 放デイの準備/お迎え

児発の時と同様、送迎担当のスタッフがお子さんをお迎えに行っている間に、他のスタッフがこの日の放デイの準備をします。

当事業所は小学校も中学校もほどほどに近所なので、学校から直接通所してくるお子さんも結構いますよ。

15:00 放デイの療育開始

体を目いっぱい使う遊びが多く、おもちゃを使った遊びは児発よりは少ないかも。

就学目前のお子さんと親御さんが体験や見学に来ることもありますので、そういう時は体験の皆さんも一緒におやつをいただきます。

学習面や生活面での「ちょっと分からない」が見られるお子さんには個別療育を行いますが、こちらはベテランスタッフや小学校以上の教諭免許を持つスタッフが主に担当します。

17:30 療育終了、お送り/後片付け

午前中の児発で使ったおもちゃの消毒や破損のチェックなどもこの時間に行います。

18:20~ 事務作業、夕方のミーティング

この日気になったことをスタッフ全員で共有します。

19:00 退社

 

 

以上が1日の仕事の流れです。

この仕事に就いたきっかけの一つは、最初の就職直後に生まれたおいっ子が「発達障害ではないか」という診断を受けたことです。

身内びいきで恐縮ですが、とにかくユニークで可愛い子でして(デレ)

「彼が見ている世界をもっと知りたい」とこの業種に飛び込みました。

職場での学びが彼を理解する手助けになり、また彼の行動の理由を知ることで事業所に通ってくるお子さんたちの理解にもつながり……と、いい循環が生まれています。

ただ、職場でできることが増えれば増えるほど、自分の至らなさに頭を抱えることも多くて。

「まだ頭と体が動くうちに学び直そう」

と一念発起し、今春から母校で再び学生生活を送ることになりました。

今の職場を離れるのは寂しいですが、もっとパワーアップして帰ってきます!

 

お時間のある方はこちらもどうぞ↓
過去のお知らせ記事一覧(1)
過去のお知らせ記事一覧(2)

 

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あなたのリアルな声を、ぜひお聞かせください。

「車いすでとあるお店に行くと、車いすという理由だけで入店拒否された…」「やっと見つけたユニバーサル対応トイレ、しかし先客が…しばらく待つとカップルが元気に出てきた…」

などといった切なく悲しい声。

「気になるお店が、しかし段差が…と思っているとスタッフさんが快くお手伝いしてくれた!」「最近車いすの友人が出来たんだけど、関わっていく内に勝手に抱いていたネガティブなイメージ吹っ飛んだ!普通に超楽しい!」

などといった元気の出るような嬉しい声。

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