福祉の現場で働く人たち（３）

福祉の現場では、いろいろな職種の人たちがチームを組んで働いています。

どんな職種の人たちが現場で働いているかご存じですか？

今回は、前回に引き続き研修等の受講が必要な資格と、無資格でも就ける福祉系の職種についてご紹介します。

前回までの記事も併せてご覧ください。

福祉の現場で働く人たち（１）

福祉の現場で働く人たち（２）

 

 

ガイドヘルパー（移動介護従業者）・同行援護従業者・行動援護従業者

同行援護、行動援護、移動支援の障害福祉サービスを提供している事業所や社会福祉協議会などに所属し、障害者の外出をサポートします。

ガイドヘルパーはさらに３種類に分かれ、視覚障害を対象としたもの、四肢まひなどの全身性障害を対象としたもの、知的障害を対象としたものがあり、研修のカリキュラムも別です。

（重複する科目もあり、有資格者は研修の一部が免除になることがあります）

同行援護従業者は視覚障害、行動援護従業者は知的障害や精神障害を持つ人の外出のサポートをします。

都道府県や市町村が指定した研修を修了することで資格を取得できます。

研修には誰でも受講できるものと、受講条件が定められているもの（資格の有無や年齢など）があります。

すでに訪問介護員などの資格を持っている人が、仕事の幅を広げるために取得することも多い資格です。

ただし、ガイドヘルパーの資格でできるのは市町村の移動サービスだけです。

事業所が提供する障害福祉サービス内の外出サポートを行うには、同行援護従業者や行動援護従業者の資格が必要です。

また、同行援護や行動援護を提供する事業所のサービス提供責任者は、それぞれの養成研修を受講する必要があります。

 

福祉用具専門相談員・福祉住環境コーディネーター

福祉用具を必要とする方に対して、生活環境に応じて選び方や使い方をアドバイスするのが福祉用具専門相談員、

高齢者や障害者が安心・安全に暮らせる住環境作りをサポートするのが福祉住環境コーディネーターです。

以前ご紹介した記事がありますので、資格の取得方法や主な勤務先はこちらをご覧ください。

→　福祉用具選びのプロ！　「福祉用具専門相談員」について

 

ソーシャルワーカー

ソーシャルワーカーとは資格そのものの名前ではなく、医療・福祉・介護・教育業界で相談支援業務を行う職種の総称です。

働く場所も、病院、介護施設、教育機関、社会福祉施設、自治体の社会福祉関連部署など、非常に多岐に渡ります。

一般的には社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事（任用資格）の資格を持つ人が就くことが多いですが、一部の自治体では一定の職種で実務経験を積んだ場合は資格の有無を問わないこともあります。

 

無資格・未経験でもOKな職種

ここからは、無資格・未経験でも就ける可能性がある福祉系の職種を紹介していきます。

似たような名称で少しややこしいですが、「どういうことをしているか」で覚えておくといいと思います。

職業指導員

就労移行支援や就労継続支援（Ａ型・Ｂ型）の事業所で、障害者の職業訓練や就労・就業をサポートします。

生活指導員

就労移行支援や就労継続支援の事業所、グループホームで障害者の生活をサポートします。

支援相談員

介護老人保健施設（老健）で利用者本人やご家族の相談窓口を担っています。

 

お時間のある方はこちらもどうぞ↓
過去のお知らせ記事一覧（１）
過去のお知らせ記事一覧（２）