福祉の現場で働く人たち（１）

福祉の現場では、いろいろな職種の人たちがチームを組んで働いています。

どんな職種の人たちが現場で働いているかご存じですか？

今回は国家資格が必要な福祉系の職種と、受験資格取得のためのルートについてご紹介します。

 

社会福祉士

 

医療機関、高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設、行政機関などで相談援助業務に携わります。

社会福祉士の受験資格を得るルート

1．4年制の大学で指定の科目を履修して卒業

2．短大（2年または3年）で指定の科目を履修して卒業　→　2年または1年以上の相談援助業務の実務経験（卒業した学校によって年数は異なります）

3．相談援助業務等の実務経験（学歴や従事した業務によって年数は異なります）　→　社会福祉士指定養成機関（半年または1年）を卒業

なお、後述の精神保健福祉士の資格を持っている場合は一部の試験科目が免除になります。

 

精神保健福祉士

精神科の医療施設や精神保健福祉センターなど、主に精神保健分野の施設で相談援助業務に携わります。

精神保健福祉士の受験資格を得るルート

1．4年制の大学で指定の科目を履修して卒業

2．短大（2年または3年）で指定の科目を履修して卒業　→　2年または1年以上の相談援助業務の実務経験（卒業した学校によって年数は異なります）

3．相談援助業務等の実務経験（学歴や従事した業務によって年数は異なります）　→　精神保健福祉士指定養成機関（半年または1年）を卒業

なお、前述の社会福祉士の資格を持っている場合は一部の試験科目が免除になります。

 

介護福祉士

 

高齢者福祉施設や障害者福祉施設、または訪問介護の現場で介護業務や相談業務に携わります。

介護福祉士の受験資格を得るルート

1．福祉系の高校または中等教育学校で所定の教科・単位を修めて卒業

2．高校または中等教育学校を卒業　→　指定養成機関を卒業（※）

3．介護職員初任者研修を修了（訪問介護員（ホームヘルパー）の資格を取得）　→　3年以上の実務経験＋介護職員実務者研修を修了

4．経済連携協定（EPA）を結んだ国（インドネシア、フィリピン、ベトナム）から介護福祉士候補者として来日　→　3年以上の実務経験

 

その他、上記の職種と連携して働く職種で、国家資格が必要なものとしては

・医師

・准看護師、看護師

・理学療法士

・作業療法士

・言語聴覚士

・栄養士、管理栄養士

・義肢装具士

などがあります。

（※栄養士は、所定の単位を取って養成機関を卒業すると免許を取得できます。

管理栄養士は、栄養士免許取得後1～3年以上の実務経験を積むか、管理栄養士指定養成機関を卒業すると受験資格が得られます。

それ以外の資格は、指定の養成機関を卒業すると受験資格が得られます）

 

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