意外な事かもしれませんが……「ゲンゴロウ」は食用としてかつて有名でした

食べ物の歴史とは不思議なもので、今ではそうそう見られないようなものがかつてはよく食べられていた、なんて事があります。今回はそんな中から、昆虫の「ゲンゴロウ」をご紹介。

そもそも人名のような名前のこの昆虫ですが、みなさんが想像するように漢字では「源五郎」と表記されるもので、その呼び名の由来も様々に唱えられています。

「ゲンゴロウ」の名前の由来は？　実は不明？

例えば、甲冑のひとつである「玄甲（げんこう）」に姿が似ているということから、読みがもじられて「ゲンゴロウ」になったという説、「でんぐりかえろ」という言葉をもじって呼ばれるようになった説、等……そもそも、「語源は不明」としている説もあり、それくらい古くからこのように呼ばれていた、という事の証左なのかもしれません。
先述した通り、ごく普通に食用とされていたくらいには一部地域で多く生息していたゲンゴロウですが、今は生息環境の破壊や外来種の影響、乱獲（！？）によりその数を大幅に減らし、絶滅危惧種、俗に言う「レッドリスト」に指定されている程に危機的な状況のようです。

想像以上にレシピが豊富なゲンゴロウの食べ方

食用としては、東北や関東圏を中心に「串焼きにして醤油で食べる」「油炒めや塩煮にして食べる」「塩ゆでにして味噌をつけて食べる」など、想像以上にバリエーションが豊富な様子。各地でそうした形で食用に用いられていた事が記録として残っているようです。
（以上出典：Wikipedia）

現在では（色々な意味で）レアな食品とも言えるゲンゴロウ、食べてみたいと思うかそれ以外なのかは……皆さんにお任せします。

ちなみに、「名前をつけた人の名前が『源五郎』だった」ということでは無いようですが……そういった噂が流れる事も含め、人間の食べ物に関する執着と発想力には脱帽です。

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