SDGsその2：飢餓をゼロに

SDGsの各項目についての紹介、今回はふたつめにあたる「飢餓をゼロに」です。
この項目では、「2030年までに飢餓を撲滅する」という目標が掲げられています。

日本でごく普通に生活していると実感しづらい方も多いかもしれませんが、「飢餓状態」とされる方は決して少なくはありません。
経済的な事情など、家庭の事情で食事が不安定であったり、栄養が偏ってしまうなども、飢餓の要因になります。

世界的な視点では、特にアフリカやアジアといった地域で、貧困や食料不足などが原因の飢餓が発生しています。
農業などの仕事が安定しない、食料を入手しづらいなどの事情から、「慢性的な飢餓」と言われる状態に陥っています。

日本においては、シングルマザーやシングルファザーといった「片親世帯」での栄養不足が目立っており、経済的な原因や食事の偏りなどの原因があります。
医療制度が発達している為に、栄養失調という理由で命を落とす可能性は低いものの、ゼロでは無く、日本でも決して無関係なものではありません。
また、そもそもこういった問題が見えにくい事も、日本での飢餓問題と捉えられるものです。

また、日本を含めた先進国では「フードロス（食品ロス）」の問題があり、「本来は問題なく食べられるもの」を廃棄してしまうといった無駄が生じています。
単純にその食品が無駄に廃棄されてしまうだけでなく、原材料の生産から加工、配送、処分といった部分でも無駄が生じていることになり、
結果として様々な経済的損失にも繋がっている為に、改善が求められるものです。

家庭的な問題がある子どもたちに向けては「こども食堂」といった形で、福祉施設等への支援としては「フードバンク」といった形で、
それぞれ対応・対策が行える活動が展開されています。
フードロスによる食品の「無駄」を作らず、様々な事情で栄養が偏り気味になる方々へ向けて支援が出来るもので、一層の充実が望まれます。

世界各国の飢餓に対して、募金などで直接支援をする以外にも、フードロスを可能な限り抑えるなどの方法でも、最終的に生産者含め様々な方への支援になるので、
そういった点から見て考えてみるのも良いかもしれません。