【小ネタ】知ってる？　知らない？　食べ物の名前の意外な由来

私たちが普段食べている食品や食材の中には、

「どうしてこんな名前が付いているんだろう？」

と不思議に思う物が数多く存在します。

そこで今回は、食べ物の名前の意外なルーツについてご紹介します。

 

 

人名が由来の食べ物

マルゲリータ

19世紀後半にイタリア王妃がナポリを訪れた際、現地のピザ職人がトマトソース、モッツァレラチーズ、バジルを使ったピザを献上したところ王妃が大変気に入り、

その王妃の名前を取って「マルゲリータ」となったそうです。

なお、よく似た名前のカクテルに「マルガリータ」がありますが、このピザとは無関係です。

 

カルパッチョ

日本では生魚を使った料理としてよく知られていますが、もともとは生の牛肉にチーズやマヨネーズソースをかけたイタリア料理で、

肉の赤とソースの白の色合いが、イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの作風に似ていたことからその名が付いたとされています。

 

サンドイッチ

イングランドの伯爵、サンドイッチ４世が名前の由来とされていますが、それ以前にも肉やチーズをパンに挟んだ食べ物は存在しており、

どうして彼の名前が付けられたのかは、諸説ありますが定かではありません。

ちなみに、正確には人の名前ではなく伯爵位の名前です（現在は11世が存命中）。

 

 

植物の名前が由来の食べ物

卯の花（うのはな）　＝　おから

 

「卯の花」はウツギの花の別名で、初夏に小さくて白い花をたくさん咲かせます。

その花の様子がおからに似ていることから、この別名が付いています。

 

かたくり粉

もともとはカタクリという植物から取ったでんぷんのことでしたが、現在国内に流通しているかたくり粉はほとんどがジャガイモから作られた物で、名前だけが残っています。

 

植物の名前が付いた肉

サクラ、ボタン、カシワ、モミジ……これらは全て、肉の種類を表す「隠語」です。

サクラは馬肉、ボタンはイノシシ肉、カシワは鶏肉、モミジは鹿肉を指します。

肉食が禁じられていた時代、人々はこうした隠語を使って肉を食べていました。

ただし現代のように日常的に食べていたわけではなく、滋養強壮や栄養補給を目的に食べることが多かったようで、

俳句にも冬場の栄養補給を目的に肉を食べることを表す「薬喰い（くすりぐい）」という季語があります。

牛肉や豚肉に隠語がないのは、肉食が解禁された明治以降に広まったためとされています。

 

 

地名が由来の食べ物

ハンバーグ

ドイツのハンブルク（Hamburg）で食べられていた肉料理がアメリカに伝わり、街の名前を取ってそのまま「ハンバーグステーキ」と呼ばれるようになったそうです。

ちなみに「ハンバーグ」は「Hamburg」の英語読みです。

 

石狩鍋

北海道の石狩川河口では古くからサケ漁が盛んで、その地方の漁師がサケのぶつ切りやアラをみそ汁に入れて食べていた物が石狩鍋の原型と言われています。

 

 

動物の名前が由来の食べ物

がんもどき

「雁（がん）」という鳥の肉に味を似せて作った、

あるいは「丸（がん）」という、鳥の肉を丸めた料理（今で言うつくねやつみれ、ミートボール）に似せて作った……

など、由来には諸説あります。

現在は豆腐が主な材料ですが、もともとはこんにゃくで作られていたとも。

「がんも」と略されることもありますが、「がん／もどき」が正解です（「もどき」は「似て非なるもの」の意味）。

 

ラングドシャ

フランス語で「猫の舌（langue de chat）」という意味です。

日本ではチョコレートをサンドした物や、くるくる巻いた物がおなじみですが、発祥の地フランスでは薄いだ円形。

その見た目と生地のザラザラした食感が猫の舌を連想させることからその名が付いたとされています。

 

カッパ巻き

……カッパは動物ではありませんが（笑）

カッパの好物とされるキュウリを巻いたことからその名が付いています。

カッパの伝承は日本各地にあり、なぜキュウリがカッパの好物とされているのかは諸説あります。

 

 

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